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サンカルロス大学(USC)で学ぶ人類学入門

人類学 (Anthropology) とは何か

人類(ヒト科を含めた)に関しての総合的な学問。


サンカルロス大学で学ぶことのできる人類学部の種類
  • 大学4年学士号 人類学考古学専攻(AB-Anthropology in Archaeology)
  • 大学4年学士号 人類学開発学専攻(AB-Anthropology in Development Track)  
  • 修士号 人類学 (Masters in Anthropology)
  • 博士号 人類学 (Doctor in Anthropology)


アメリカ式人類学の下位分野 (sub-fields in anthropology in the U.S.)
  • 自然・形質人類学 (Physical anthropology)
  • 文化人類学 (Cultural anthropology)
  • 考古学 (Archaeology)
  • 言語人類学 (Linguistic anthropology)

 自然・形質人類学 (Physical anthropology)

Wikipediaによれば自然・形質人類学とは
自然人類学(しぜんじんるいがく)は、別名形質人類学(けいしつじんるいがく、Physical anthropology)とも呼ばれる人類学の一分野である。 人類やチンパンジーやゴリラなどヒト科の共通祖先からどのように原生人類が進化してきたのかを解明する学問である。


  形質人類学で習うこと

例えば、
ヒトと動物の違い
ヒト、草食動物と肉食動物の環境に応じた進化 
ヒトが四足歩行から二足歩行への移行した理由


  応用

自然・形質人類学と骨学 (Osteology)を応用させた、医人類学・法医骨学 (Forensic Anthropology) などがあります。


  USC 人類学部開発学科 での自然・形質人類学必須科目

General Anthropology
Introduction to Anthropological Theory
Introduction to Physical Anthropology


  関連
本・DVD


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【説明】
「爆問学問(爆笑問題のニッポンの教養)」は大人向けの教養番組で毎回違うテーマについて、学者と爆笑問題の二人がトークバトルを繰り広げます。
【本編内容】  (NHKのサイトに飛びます)
File 001 命の「かたち」お見せします/浅島誠(発生生物学)
File 002 現代の秘境は人間の’こころ’だ/中沢新一(芸術人類学)
File 003 宇宙人はどこにいるのか?/井田茂(惑星科学)
File 004 人間は動物である。ただし・・・。/ 山岸俊男(社会心理学)
File 005 ヒトはなぜ死ぬのか?/ 田沼靖一(生化学)
File 006 教授が造ったスーパーカー/清水浩(環境工学)
File 007 哲学ということ 野矢茂樹(分析哲学)
File 008 この形ありえない・・・人間は失敗作だ/遠藤秀紀(比較解剖学)
File 009 ロボットに人間を感じる時・・・石黒浩(知能ロボット学)
File 010 タイムマシンは宇宙の扉を開く 佐藤勝彦(宇宙物理学)




 文化人類学 (Cultural anthropology)

文化人類学とは、Wikipediaによれば


文化人類学(ぶんかじんるいがく)は、人間の生活様式全体(生活や活動)の具体的なありかたを研究する人類学の一分野である。


文化とは後天的に獲得されたものであり、ある集団の中で、形成され、変化し、共有され、伝達されてきたものと定義されます。文化人類学では、人として生まれ持った先天的な性質を解明する自然・形質人類学とは違い、ある集団の中から後天的に起こる、異なる文化を解明していく学問だともいえます。

かつての人類学者たち、例えばはトロブリアントやサモアなどの未開の地を訪れ、2年ほど長期滞在しそこに住む民族と共に生活をしました。そして民族と同じ目線を持ちながら、彼らがどのような行動様式、生活様式を行っているのかを克明に記録し、客観的かつ、主観的に分析をし、研究すること、「エスノグラフィー」と呼ばれています。あらゆる文化の多様性を認め、研究するのが文化人類学です。 

文化人類学で特徴的なのがアプローチ方法です。その一つに、Holistic Approachがあります。言語、婚姻制度、生業、経済、技術、宗教、価値、慣習、伝統、環境などを文化(カルチャー)と捕らえ、それらの各(パーツ)を統合的に組み立て、全体像を捉えます(構造機能主義ともいわれます)。それぞれの要素(パーツ)のデータ収集には、科学的方法をつかって探ります。例えば、フィールドワーク (fieldwork) 、測量(survey)、 参与観察(participant observation)、文化比較(cross cultural comparison)、 インタビュー(Qualitative, Quantitative, In-depth interview)といった方法論を使います。

  応用 

現代で応用するなら、文化人類学者は、発展途上国のコミュニティ開発、文化や言語の通訳、地域産業・医療品開発、特定国・特定地域向けの商品開発やリサーチなどを、文化という面からすばやく分析し、アプローチ提案できるプロフェッショナルだといえます。

  授業内容

文化人類学の授業では、セブシティ~セブ全土の数多くのコミュニティを訪れ、そこでコミュニティで起きている問題(イシュー)をリサーチします。
データ収集 → 記録 → 分析 → レポート(小論文)もしくはプレゼンといったことを行います。


  USC 人類学部開発学科 での文化人類学必須科目

Introduction to Anthropological Theory 
Cultural Anthropology


考古学 (Archaeology)



Wikipediaによれば、考古学とは


考古学(こうこがく、英語:archaeology)は人類が残した痕跡(例えば、遺物、遺構など)の研究を通し、人類の活動とその変化を研究する学問である。文字による記録以前(有史以前)の人類についての研究が注目されるが、文字による記録のある時期(有史以後)についても文献史学を補完するものとして、またはモノを通して過去の人々の生活の営み、文化、価値観、さらには歴史的事実を解明するために文献以外の手段として非常に重要であり、中世(城館跡、廃寺など)・近世(武家屋敷跡、市場跡など)の遺跡も考古学の研究分野である。近代においても廃絶した建物(汐留遺跡;旧新橋停車場跡など)や、戦時中の防空壕が発掘調査されることがある。


遺跡調査をして、人類がかつてどのような生活様式をしていたか、というものを解明するのが考古学です。




  授業内容

考古学の授業では、セブの考古学者で有名なJobers氏と一緒に、セブの各地域にある遺跡発掘チームの一員として、発掘作業に加わります。




  USC 人類学部開発学科での考古学必須科目

Introduction To Archaeology




言語人類学 (Linguistic anthropology)

言語人類学とは、Wikipediaによれば


言語人類学(げんごじんるいがく、英語:linguistic anthropology)は、理論言語学の見識を応用した人類学の一分野である。言葉の形式や談話のプロセスから言語と文化の相関性を探り、言葉を通して文化を読み解こうと試みる学問である。


例えば、 アメリカで、人の英語の発音、語彙などは、所得の差や性差と関係していると言われています。例えば、ある特定のコミュニティに属する人たち、男性、女性、ゲイ、レズビアン、白人、黒人、アジア系、移民、上流階級、貧しいスラムに暮らす人々の話す言語の違いから、文化を理解するといったことです。



  USC人類学部開発学科での言語人類学必須科目

Linguistic Anthropology




卒業論文 (Thesis)



  授業内容

卒業論文は、自分で決めたテーマにそって、
小論文を完成することが求められます。(リサーチペーパーが課せられます)



  USC 人類学部開発学科での必須科目 


Quantitative Research Methods
Qualitative Research Methods
Directed Research


  Quantitative Research Methods
テーマを決めて、量的リサーチを行います。
ここでは、データ収集、サンプリング方法、分析などを学びます。


  Qualitative Research Methods
テーマに沿った質的リサーチを行います。
フォーカスグループディスカッションや、
In-Depth Interviewの方法論などを学び、卒論テーマに沿った研究を行う。

  Directed Research
上記二つを組み合わせて、卒論を完成させます。
教授指導の元、改訂を繰り返し、最終的にはプレゼンテーションを行います。



その他の領域

  USC人類学部開発学科でのその他必須科目

Applied Anthropology (応用人類学)
Political Anthropology (政治人類学)
Economic Anthropology (経済人類学)
Ecological Anthropology(環境人類学)
Anthropology of Philippine Development(フィリピン開発と人類学)
Peasant Society and Development(ペサントと開発学)
Anthropology of Globalization(グローバリゼーションと人類学)
Urban Life(都市人類学)
Gender and Development(ジェンダー開発学)
Anthropological Approaches to Community development(人類学的アプローチ・コミュニティ開発)

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